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監督解任は回避されるも、全てが不確かな状況に変わりはなし 

 月曜日にシルビオ・ベルルスコーニ・オーナーと、アドリアーノ・ガッリアーニ副会長が会談した結果、今回のフィリッポ・インザーギ監督の解任は回避された。
 しかし、あくまでも“今回は”である。インザーギ監督の立場はいまだ微妙で、細い糸の上にいるような状態であることに変わりはない。
今週末のフィオレンティーナ戦の結果いかんでは、そこが彼の死に場所になってしまう可能性も大いにある。
 インザーギ監督、そしてチームも、来週のことさえ見えないという、とんでもない状況でまた一週間を過ごすこととなった……。

 ベルルスコーニ・オーナーがインザーギ監督の続投を決めた理由は2つ。第一に、“3人の監督”に払う金がない。インザーギ監督との契約は2016年まであるし、まだ前任クラレンス・セードルフとの契約も残っている。
つまりインザーギ監督をクビにすれば、ミランはこの先、財政難のなかで監督3人分の給料を払っていかねばならないことになる。
 第二に、信用に足る後任者が見つからない。これもまた、ミランの窮状に起因している。身も蓋もない言い方をしてしまえば、優秀な監督はいるのだが、これを招聘するだけの金がないのだ。
 とにかく、インザーギ監督と選手たちは練習場で再会を果たした。ミラネッロの空気は微妙だ。選手にとって、チームを率いるのは、すぐに自分たちのもとを去るかも知れない監督。
その週の働きと試合の結果で状況が変わる、いわば“週雇い”のような存在だ。何もが不確かな状況のなかで、練習に集中することは簡単ではない。

 そんな選手たちにガッリアーニ副会長は、「ヴェローナ戦の最後の数分のことは忘れるように」、そして「フィオレンティーナ戦で“インザーギ・ミラン”が終わるかも知れないなどという危惧も頭から追い出すように」と話した。
今のミランには、誇りに懸けた復活が何より大事なのだ、と――。

 このような状況に陥ってしまったのには、もちろんインザーギ監督にも少なからず責任がある。しかし、ひとつだけ彼を高く評価できることがある。それは、常に自分の選手たちを守ってきたことだ。

 今のような混乱のなかでも、インザーギ監督が選手を責めることは決してない。昨夏のアメリカツアーで散々な結果に終わった時から現在に至るまで、彼は常に、ミランの不調の原因は自分にあると言い続けてきた。

「何か言いたいことがあるなら、選手にではなく自分に言ってくれ。彼らはいつも、全力で頑張っているのだから」

 事あるごとにそう繰り返してきたインザーギ監督。この態度は賞賛に値すべきものだが、残念ながらそれが結果に結びついていない。

 選手たちは無意識のうちに、インザーギ監督がミランベンチに座るのは、最長でもシーズンの終わりまでだということを理解している。そうなると、31人の選手の全員がモチベーションを保つのは難しい。本田圭佑と同じような真摯な態度でいるのは不可能だろう。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150311-00010005-sdigestw-socc
>>2以降に続く

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