■「ピアノの名手は練習でピアノの周りを走ったりはしない」
監督の成功には、チームの主力と共にスタッフの活躍が付き物。「スペシャル」が代名詞のジョゼ・モウリーニョも例外ではない。
昨夏に復帰を果たしたチェルシーには、母国ポルトガル時代からの忠誠心旺盛なチームスタッフ2名が帯同している。
GK担当のシルビーノ・ロウロと、フィットネス担当のルイ・ファリアだ。
彼らの肩書きが、前回チェルシー時代の「GKコーチ」と「フィットネス・コーチ」ではなく「アシスタント・コーチ」である事実からは、
再招聘されたモウリーニョの発言権と、両者に対する指揮官の敬意が窺える。
特にファリアは、モウリーニョの信頼が最も厚い補佐役だ。監督とスタッフとしての始動開始は、ロウロのポルト時代よりも古いウニオン・レイリア時代に遡る。
2001年以来の「片腕」を、モウリーニョは「メソドロジー(方法論)のスペシャリスト」と呼ぶ。
ここで言う「方法」とは「モウリーニョ流」に他ならない。その1つが、「ボールありき」の練習法。
モウリーニョ語録の中には、「ピアノの名手は練習でピアノの周りを走ったりはしない。腕を磨くためにはピアノを弾く。
同じく、サッカーの名手になるための最善の練習方法はサッカーをすることだ」という発言があるが、
これはモウリーニョのポリシーであると同時にファリアの持論でもある。ファリア自身は次のように表現している。
「私が指導するのはサッカー選手であって、マラソン選手ではない。だから、同じペースで2時間走り続けるような練習メニューなど必要ないんだ。
彼らに求められるのは、必要な時にボールをコントロール下に置きながら走ることさ」
またモウリーニョは、対戦相手に応じて綿密に組まれた練習メニューを「言われたからこなすのではなく、最適なメニューだと選手に自覚してもらった上で消化させる」
ことを基本とする。この点に関してもファリアは貢献する。
■フィットネス指導の域を越える“スペシャル・ツー”
チェルシーでの前回モウリーニョ体制当時、クラブの歴史を知る元選手として助監督を任されたスティーブ・クラークは、
「短時間だが高密度の練習メニューを熱烈に指導するポルトガル人スタッフの姿勢に目を見張った」と言っていた。
勝利にこだわる指揮官が次の試合に勝つために組んだメニューを、「勝つためには次のセッション、次のエクササイズをこなすことが不可欠だ」と、
選手たちに説きながら指導していたスタッフの代表格が、当時はまだ29歳のファリアだった。
過去には、「モウリーニョ流」での勝利に懸けるファリアの情熱が、試合会場でオーバーヒートしてしまったこともある。
昨季終盤のサンダーランド戦、モウリーニョに抑えられていなければ、審判に飛びかからんばかりの勢いで判定に激怒した姿は記憶に新しい。
04年からのモウリーニョ体制プレミアリーグ戦ホームゲーム無敗が途絶え、昨季の優勝争いで手痛い敗北を味わった一戦での暴走だった。
今季も、アーセン・ヴェンゲル監督がモウリーニョに手を出した先のアーセナル戦で、敵軍助監督のスティーブ・ボールドと口頭で激しくやり合っている。
誉められた行動ではないが、共に闘い、仲間のためには危険を顧みない12歳年下の「アシスタント」に、モウリーニョはかつての自分と同じ匂いを嗅ぎ取っているのだろう。
実際、ファリアは指揮官と最も密なチームスタッフだ。対戦相手の偵察や、レンタル移籍中の若手の観察に赴く際には、往々にしてスタンドの隣席にファリアの姿がある。
運転手を兼ねて帯同することさえある。
チェルシー帰還後のモウリーニョは、本職であるフィットネス指導の域を越えて貢献し続けるファリアを、「スタッフの中でもやはり特別な存在だ」と認めている。
そして、「我がメソッドの完璧な理解者であり、彼の協力があるからこそ私なりの練習メニューがある」と評価している。
ビッグゲームでの様々な局面でさえも、練習で“リハーサル済み”であることが多い“スペシャル・ワン”。
頼れる補佐役であり続けるファリアは、差し詰め“スペシャル・ツー”といったところだ。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20141031-00010009-footballc-socc
監督の成功には、チームの主力と共にスタッフの活躍が付き物。「スペシャル」が代名詞のジョゼ・モウリーニョも例外ではない。
昨夏に復帰を果たしたチェルシーには、母国ポルトガル時代からの忠誠心旺盛なチームスタッフ2名が帯同している。
GK担当のシルビーノ・ロウロと、フィットネス担当のルイ・ファリアだ。
彼らの肩書きが、前回チェルシー時代の「GKコーチ」と「フィットネス・コーチ」ではなく「アシスタント・コーチ」である事実からは、
再招聘されたモウリーニョの発言権と、両者に対する指揮官の敬意が窺える。
特にファリアは、モウリーニョの信頼が最も厚い補佐役だ。監督とスタッフとしての始動開始は、ロウロのポルト時代よりも古いウニオン・レイリア時代に遡る。
2001年以来の「片腕」を、モウリーニョは「メソドロジー(方法論)のスペシャリスト」と呼ぶ。
ここで言う「方法」とは「モウリーニョ流」に他ならない。その1つが、「ボールありき」の練習法。
モウリーニョ語録の中には、「ピアノの名手は練習でピアノの周りを走ったりはしない。腕を磨くためにはピアノを弾く。
同じく、サッカーの名手になるための最善の練習方法はサッカーをすることだ」という発言があるが、
これはモウリーニョのポリシーであると同時にファリアの持論でもある。ファリア自身は次のように表現している。
「私が指導するのはサッカー選手であって、マラソン選手ではない。だから、同じペースで2時間走り続けるような練習メニューなど必要ないんだ。
彼らに求められるのは、必要な時にボールをコントロール下に置きながら走ることさ」
またモウリーニョは、対戦相手に応じて綿密に組まれた練習メニューを「言われたからこなすのではなく、最適なメニューだと選手に自覚してもらった上で消化させる」
ことを基本とする。この点に関してもファリアは貢献する。
■フィットネス指導の域を越える“スペシャル・ツー”
チェルシーでの前回モウリーニョ体制当時、クラブの歴史を知る元選手として助監督を任されたスティーブ・クラークは、
「短時間だが高密度の練習メニューを熱烈に指導するポルトガル人スタッフの姿勢に目を見張った」と言っていた。
勝利にこだわる指揮官が次の試合に勝つために組んだメニューを、「勝つためには次のセッション、次のエクササイズをこなすことが不可欠だ」と、
選手たちに説きながら指導していたスタッフの代表格が、当時はまだ29歳のファリアだった。
過去には、「モウリーニョ流」での勝利に懸けるファリアの情熱が、試合会場でオーバーヒートしてしまったこともある。
昨季終盤のサンダーランド戦、モウリーニョに抑えられていなければ、審判に飛びかからんばかりの勢いで判定に激怒した姿は記憶に新しい。
04年からのモウリーニョ体制プレミアリーグ戦ホームゲーム無敗が途絶え、昨季の優勝争いで手痛い敗北を味わった一戦での暴走だった。
今季も、アーセン・ヴェンゲル監督がモウリーニョに手を出した先のアーセナル戦で、敵軍助監督のスティーブ・ボールドと口頭で激しくやり合っている。
誉められた行動ではないが、共に闘い、仲間のためには危険を顧みない12歳年下の「アシスタント」に、モウリーニョはかつての自分と同じ匂いを嗅ぎ取っているのだろう。
実際、ファリアは指揮官と最も密なチームスタッフだ。対戦相手の偵察や、レンタル移籍中の若手の観察に赴く際には、往々にしてスタンドの隣席にファリアの姿がある。
運転手を兼ねて帯同することさえある。
チェルシー帰還後のモウリーニョは、本職であるフィットネス指導の域を越えて貢献し続けるファリアを、「スタッフの中でもやはり特別な存在だ」と認めている。
そして、「我がメソッドの完璧な理解者であり、彼の協力があるからこそ私なりの練習メニューがある」と評価している。
ビッグゲームでの様々な局面でさえも、練習で“リハーサル済み”であることが多い“スペシャル・ワン”。
頼れる補佐役であり続けるファリアは、差し詰め“スペシャル・ツー”といったところだ。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20141031-00010009-footballc-socc
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